お金 · 約5分
車中泊は本当に安いのか|道具代を回収できるのは何泊目か、実売価格で計算した
当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。商品の紹介により運営者が報酬を得る場合があります。価格・レビュー件数は2026-08-17時点の実測値です。
車中泊のメリットとして最初に挙げられるのは、たいてい「宿代が浮く」です。それ自体は本当です。ただし道具代は先に出ていきます。しかも一度に。では何泊すれば元が取れるのか。私たちが楽天市場で実測した価格をそのまま使って、計算してみました。結論から言うと、行く回数によっては買わないほうが安く済みます。
01まず、初期費用を積む
寝るために最低限必要なものは4つです。段差を埋めるマット、視線を切るカーテン、朝日を遮るサンシェード、手元の灯り。価格は実際に売れている商品の実売価格です。
| 道具 | 価格 | 役割 |
|---|---|---|
| 車中泊マット 8cm | 7,350円 | 座席の段差を埋める |
| 車用カーテン | 1,780円 | 外からの視線を切る |
| 傘型サンシェード | 1,980円 | フロントからの朝日を遮る |
| LEDランタン | 2,780円 | 手元だけを照らす |
| 合計 | 13,890円 |
マットを5cmのもの(4,980円)にすれば11,520円まで下がります。ここに寝袋(1,999円)を足す人もいますが、まずはこの4点で足ります。
問題は電源です。ここを足すと金額が一段変わります。
| 構成 | 初期費用 |
|---|---|
| 4点のみ | 13,890円 |
| + 256Whの電源 | 46,690円 |
| + 512Whの電源 | 73,690円 |
ポータブル電源は「クーポン利用で◯◯円」という売り方が多く、条件が合えばここから大きく下がります。上の金額は商品ページの表示価格で計算した、いわば上限です。クーポンが使えれば256Whの構成は40,130円まで下がりますが、条件も期間も変わるため、ここでは表示価格で計算しています。
02次に、1泊あたりの費用を出す
車中泊は無料ではありません。泊まる場所によって変わります。
- 道の駅で仮眠 … 駐車場代はかからない
- RVパーク … 施設ごとの設定。解説記事では1泊2,000〜3,000円前後とされることが多い
- 入浴施設 … 使うなら別途かかる
食事代は、宿に泊まっても車中泊でも発生します。移動のガソリン代も、旅行に行く以上は同じです。比較すべきなのは「宿泊費の差額」だけです。ここを混ぜると計算がぼやけます。
03損益分岐点の式
出す式はこれだけです。
回収に必要な泊数 = 初期費用 ÷(1泊あたりの宿泊費 − 車中泊1泊あたりの費用)
宿泊費は人によって前提が違うので、ここでは仮に1泊8,000円として計算します。ご自身がふだん泊まる価格帯に置き換えてください。RVパークは2,500円とします。
| 構成 | RVパーク泊(差額5,500円) | 道の駅で仮眠(差額8,000円) |
|---|---|---|
| 4点のみ 13,890円 | 3泊目で回収 | 2泊目で回収 |
| +256Wh 46,690円 | 9泊目で回収 | 6泊目で回収 |
| +512Wh 73,690円 | 14泊目で回収 | 10泊目で回収 |
数字は上の仮定(宿1泊8,000円/RVパーク2,500円)での計算です。宿泊費を1泊12,000円と置けば回収は一気に早まりますし、6,000円のビジネスホテルを基準にすれば遅くなります。式に自分の数字を入れてください。
04ここで、正直な話をします
上の表を、行く回数で割り直してみてください。
年2泊しか行かないなら、電源込みの構成が元を取るのに4年以上かかります。その間に生活が変わる可能性のほうが高い。この場合、素直に宿に泊まったほうが安く、快適です。
回収に4年かかる買い物を勧めて、押し入れで眠らせてしまうほうが、結果的に損をさせます。
判断の基準は、安さではなく回数です。年に5泊以上する見込みがあるなら、道具は確実にペイします。逆に「安く済むらしいから」という理由だけで始めるのは、いちばん失敗しやすい入り方です。
05回数が読めないときの、安全な始め方
とはいえ、やってみないと回数は読めません。だから順番があります。
- まず4点だけ買う(13,890円)。宿1泊分と少しで、2〜3泊で回収できる
- 実際に1泊してみて、続きそうか判断する
- 続きそうなら電源を足す。ここが金額の大きい分岐点
電源を最初に買わないでください。ここが全体の3分の2を占めていて、しかも一番「使わなかった」となりやすい部分です。逆に、マットとカーテンは1泊目から確実に効きます。
電源が必要かどうかは、そもそもどこで寝るかにも左右されます。施設の電源が使える場所を選ぶなら、大容量を持ち込む理由はかなり薄くなります。
車中泊マット 8cm
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06回収の計算が変わる、もうひとつの見方
最後に、ここまでの計算をひっくり返す要素を書いておきます。防災です。
ポータブル電源を「旅行の道具」としてだけ見ると、年2泊では割に合いません。ですが停電への備えとして見るなら、使わない年があること自体は損ではありません。保険と同じで、出番がないほうが望ましい買い物です。
実際、私たちが「車中泊 グッズ セット」を調べたとき、最もレビューが多かったのは非常用トイレ(7,200件)でした。買っている人の多くは、旅行と防災を分けて考えていないのだと思います。
旅行の道具として回収を計算し、そのうえで防災の備えとしても数える。この二重計上ができるのは電源とトイレとマットくらいですが、判断の助けにはなるはずです。
まとめます。寝るための4点は13,890円で、宿の2〜3泊分で回収できます。電源を足すと46,690円になり、回収は6〜9泊目まで伸びます。年に何泊するかを先に見積もってください。
安いから始めるのではなく、行きたいから始める。そのうえで、道具が何泊で元を取るかを知っておく。順番はこちらのほうが失敗しません。
SOURCES / 出典
- CAR CABIN 自社調査(楽天市場・各キーワード検索上位45件を目視で記録)(記事中の価格・レビュー件数はすべて調査時点の実測値)
掲載している価格・レビュー件数は調査時点のものであり、変動します。購入前に各商品ページで最新の情報をご確認ください。商品写真は各ECサイト・広告主が提供している画像を、アフィリエイトプログラムで許諾された範囲で表示しています。写真を掲載できていない商品(13点)は、当サイトで作成したイラストです。
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